理事（教育担当）・副学長メッセージ

平素より、徳島大学の課外活動にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
また、本学の学生に対する常日頃からの皆さまの温かい応援及びご指導、ご鞭撻に、深く感謝申し上げます。

本学は、常三島地区、蔵本地区あわせて約90の公認課外活動学生団体があります。文化系、スポーツ系、サポート系と3つの活動形態があり、学生のおよそ60％が、いずれかの活動に参加しています。

本学での課外活動は、教職員の助言指導を受けつつも、学生が自ら個性を伸ばし、新しい挑戦や社会との交流を企画・実践するなど、自主的かつ自律的な活動ができる場として、大学生活をより充実したものにしています。

ご支援いただきましたご寄付は、学生の課外活動を支援し充実を図るために、有効活用いたします。
是非、本基金の趣旨にご理解とご賛同をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

プロジェクト概要

学生の皆さんが、課外活動による経験を通じて、社会性、進取の気風、未来を切り拓く力を、自律的に身につけられるよう、課外活動環境と支援のさらなる充実を目指します！

はじめまして、教育担当理事を拝命しております河野文昭です。私は徳島大学歯学部で長年、研究、教育、診療に携わってきました。2024年1月より教育を担当する役員に就任しました。徳島大学の伝統と強みを活かした教育・研究・社会貢献を実践することで、大学の理念である「進取の気風」を持ち、社会全体の課題の解決と未来を切り拓くグローバルな人材育成を進めております。

私は、徳島大学の卒業生であり、学生時代はいくつかの運動部に所属していました。学部や世代を超えた関係は、今でも貴重な時間であったと感じています。大学では、興味や関心のある分野を専門的に学べる環境があります。高等学校までの学びと比べ、学ぶ内容が更に細分化され、さまざまなアプローチができるため、専門分野を多角的に学べる日常があります。

さらに、課外活動に加わり、他学部の学生やメンターとなるOB・OGなど、幅広い層との交流を積み重ねることで、正課だけでは得がたい人脈や経験を豊かに享受し、視野を広げることができます。

現在の課外活動状況

現在の学部生の多くは、コロナ禍の期間を経験し、修学や課外活動に大きな制約を受け、コロナ禍の前後で生活や学びの様式が急激に変化しました。
当然、課外活動に関しても不便があり、学生たちには苦労がありました。
コロナ禍における行動制限が解除されてからは、対面での交わりのある大学生活が戻ってきました。

また、課外活動も再開となり、活動の活性化が進んだことで

「他県に遠征してもっと強くなり、徳島大学の知名度を上げたいが、遠征費が足りない。」
「夏場になると、施設内が蒸し暑すぎて、熱中症が心配。」
「課外活動施設のセキュリティを強化してほしい。」

など、活動環境の改善を希望する声を多く聞くようになりました。

徳島大学において、学生たちが将来の社会を担う際に不可欠なのが課外活動です。

これは、正規な学びの枠を超えて、社会性や人間性を豊かにする重要な要素となっています。大学としては、この課外活動を重要視し、支援していくことが求められています。

しかしながら、近年の大学運営を取り巻く状況や物価高騰等など、全国の大学のみならず誰もが苦しい状況の中、懸命に生活をしています。
本学においても予算の制約からくる支援の限界を感じつつあり、学生たちが充実した環境で学べる新たな取り組みの必要性を痛感しています。

課外活動支援基金の立ち上げ

学生たちは、自らの「好きなこと」を自主的かつ自律的に行うことにより、大学生活の充実感を高め、
より高いパフォーマンスを発揮できるよう、新しいことに挑戦しています。

これらの活動に必要なものは、大学による備品購入や、学生後援会による補助に頼るだけではなく、自分たちで工夫して工面し、時には大胆にクラウドファンディングに挑戦して、頂戴した皆さまからのご厚意のご寄付を大切に使いながら、活動を続けています。

その活動成果の一部として、2024年には、一般社団法人大学スポーツ協会（UNIVAS）から「UNIVAS CUP 2023-24」四国地区総合ランキング1位が授与されました。UNIVAS CUPにおいて国立大学が受賞することは難しく、本学学生にとって、非常に励みになる受賞です。

しかし一方で、大学の課外活動施設・設備等全般の老朽化が進む中、物価高騰による経費増が重なり、活動環境の厳しさは急激に増しつつあります。

このような課題に対処する1つの方法として、徳島大学では、課外活動を広く支援し、活動環境を改善することを目的とした「課外活動支援基金」を設立することといたしました。

ご協力のお願い

課外活動支援基金は、学生たちがより充実した大学生活を送り、社会での活躍につながる一助となります。

皆さまには、ぜひ学生たちの活躍と、大学における課外活動の重要性を知っていただき、学生たちが安全・安心な環境で充実した課外活動に取り組み、十分な経験と指導を受けることができるよう、サポートしていただきたいと切に願っております。

皆さまの温かいご理解とご支援を、心よりお願い申し上げます。

徳島大学への寄付と税制について

本プロジェクトへのご寄付は、徳島大学基金「教育・研究・社会貢献事業」への寄付として手続きを行います。

国立大学法人徳島大学へのご寄付につきましては、個人からの寄付では所得税の所得控除、住民税(徳島県と県内市町村が条例で指定する寄付金として)の所得控除、法人からの寄付では法人税の損金算入が認められます。

寄付金領収書は発送には、2か月程度お時間をいただいております。税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。

REPORT活動報告